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予測困難な竜巻から身を守る <Let’s防災★防犯>

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予測困難な竜巻から身を守る

普段から天気に関心を

 5月6日、茨城県つくば市などを襲った竜巻。負傷者は50人以上、家屋損壊1500棟を超える被害を出した。沖縄県では昨年までの21年間で海上竜巻を中心に104個の発生が確認されている。発生確認数は全国一。命を守るため正しい知識を身につけたい。(相馬直子)

2009年に撮影された竜巻。那覇市の中心市街地に近い海上で発生した。(写真提供・沖縄気象台)
2009年に撮影された竜巻。那覇市の中心市街地に近い海上で発生した。(写真提供・沖縄気象台)

2002年4月、沖縄市でF2の竜巻が発生。竜巻の強さを示す「藤田スケール」でF2は6段階のうち上から4番目。つくば市で発生した竜巻もF2だった。
「突然あたりが暗くなり強い風が吹き、何が起きたのか分からなかった」。同市登川で竜巻に遭遇した女性はその恐怖を振り返った。
その日、空が急に厚く暗い雲に覆われると、遠くからゴーっと響く風の音が近づいてきた。とっさに当時3歳だった娘を抱え、窓の小さい浴室に避難した。恐怖の中、じっと息を潜めていると強風で窓ガラスが地震のように揺れた。風が収まり外にでると、アパートの向かいの木は半分に裂けていた。

短時間で局地的に

「今まで県内で大きな被害が出てないのは不幸中の幸い。発生場所や状況によっては被害が拡大する危険性は十分」と沖縄気象台天気相談所の上江洌司所長は警鐘を鳴らす。
 県内での発生ピークは積乱雲が発達しやすい7月から10月にかけて。積乱雲から作りだされる強力な上昇気流に何らかの原因で横から風の流れがつき、回転が加わると竜巻になる(図参照)。発生メカニズムには解明されていない点が多く、短時間で局地的に発生するため事前に予測することは非常に困難。
 そこで真っ黒い雲が近づき雷が鳴り、大粒の雨が降り出すなど、天気の崩れには細心の注意を心がけたい。特に雲の下にろうと状(円すい形)の空気の渦が見えたら竜巻に発達する恐れがあるので、異変を感じたら早めに避難すること。
 避難する場合、屋外なら頑丈そうな建物の中に入るのが一番。屋内では家の下の階で窓の少ない部屋に避難することがベスト。

飛来物には注意を

 つくば市の竜巻被害を調査をした耐風構造に詳しい独立行政法人・建築研究所の喜々津仁密主任研究員は「建物損害には風の威力だけでなく、住宅の構造も関係するので安全な建物を一概に示すことは難しい。ただ、沖縄県内に多いRC造の住宅であれば、一般的には突風によって倒壊する可能性は他の住宅と比べて低いと考えられる。しかし、住宅の主体構造は無傷でも、竜巻通過時の風圧や飛来物によって窓ガラスなどが損壊し、けがをすることがあるので注意してほしい」と呼びかけた。
 万が一、住宅が竜巻被害を受けた場合、県内では公的な補償はほとんど受けられない。そのため、自宅再建には火災保険や住宅関連の保険に加入していると心強い。
 上江洌さんは「必要以上に怖がり神経質になることはないが、軽視してもいけない。慌てず行動するために、普段から天気の変化に関心を持ったり、竜巻発生のメカニズムを知っておくことが重要」と強調した。

竜巻発生!そのメカニズムを知る

竜巻発生!そのメカニズムを知る

竜巻から身を守ろう

竜巻に遭遇したら、以下のことを頭に入れ、落ち着いて行動しよう

〜屋外〜
□頑丈な建物の中や物陰に隠れる。建物が無ければ側溝などに身をふせる
□雨戸・シャッターを閉める
□物置や車庫、プレハブなどへの避難は危険
□電柱や太い樹木でも倒壊の危険があるので近づかない
□竜巻の進行方向に対して垂直方向を目指して逃げると効率がいい

〜屋内〜
□窓を閉め、万が一ガラスが割れたときに備え雨戸やカーテンを閉める
□窓から離れる
□地下室や1階など建物の最下階に移動する
□家の中心部の窓の少ない部屋に移動する
□丈夫な机の下に入り、両腕で頭を守る


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「第1380号2012年5月25日紙面から再掲載」

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