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お役立ちコラム

野菜ソムリエの気軽に沖縄旬野菜 <島ニンジンのリボンスープ>

チムシンジの必需品!

豊富な鉄分含む 貧血はじめ産前産後にも

 沖縄が最も冷え込む季節に収穫期を迎える島ニンジン。華やかな黄色でゴボウのように細長く、チデークニの名で愛されてきた沖縄伝統の島野菜です。ニンジンの原産地はアフガニスタンで、ヨーロッパからアメリカへと広まったものがおなじみのオレンジ色の西洋種。シルクロードを経て、中国へ伝わったものが東洋種となりました。日本へは江戸時代の17世紀ごろに伝来し、栽培されていたのだとか。現代の食卓に登場するのはほとんど西洋種ですが、沖縄の島ニンジンや、お正月料理などに使われる鮮やかな紅色の金時ニンジンは、今では希少な東洋種に属します。
 島ニンジンといえば、豚肉やレバーと一緒に煮込む、昔ながらの煎じ汁、チムシンジ。医食同源の考え方のもと、食材をクスイムン(薬)と捉える沖縄の知恵が生み出した、病中病後の滋養食の決定版ですが、現代の栄養学から見てもすばらしいメニューなのだそうです。
 島ニンジンの黄色はカロテノイドの仲間であるキサントフィルという色素によるもので、抗酸化力に優れています。さらに、ホウレンソウよりも豊富に鉄分が含まれており、肉と一緒に食べると吸収が高まります。というわけで、産前産後や授乳中の方、貧血が気になる方など、女性には特にお勧めです。
 ちなみに、島ニンジンをはじめ、西洋ニンジン、ゴボウなどの野菜は、皮に近い部分ほど栄養が濃いのをご存知ですか。ニンジンの皮と呼ばれているのは、カロテンや甘みが多く含まれている内鞘(ないしょう)細胞という部分。栄養を丸ごととるなら、皮をむかずに調理してくださいね。水から加熱し、汁ごと食べる料理は、カロテノイドの吸収率がよく、サラダや食後のフルーツでビタミンCをプラスすれば鉄分の吸収率がアップしますので、ぜひお試しを。


今月のテーマは

「島ニンジン」

●沖縄の旬:10月~翌3月 ●主な産地:糸満市、中城村ほか県内全域

島ニンジン
沖縄伝統の島ニンジンは、セリ科特有の爽やかな香りと、クセのない甘みのある味わいが魅力


10分の簡単レシピ

島ニンジンのリボンスープ

 島ニンジンの細長い形を生かして、皮むき器(ピーラー)でリボン状にスライスし、野菜スープに。写真のようにクルリと丸めても、広いお皿にリボンを伸ばして盛り付けても、絵になります。
 リボン状にスライスすると、野菜の食感が楽しめ、食べ応えのあるメニューとなるのでダイエットにも効果的。この切り方は、スープの他、鍋料理、グラタン、サラダ、手まり寿司などにも使えます。

島ニンジンのリボンスープ
材料(2人分)
島ニンジン1/2本、ニンジン1/2本、
ブロッコリー1/4株、水2カップ、
コンソメの素1個、塩こしょう少々
 
作り方
1.島ニンジン、ニンジンはよく洗い、皮付きのままピーラーでリボン状にスライスする。
2.ブロッコリーをよく水洗いし、小房に切り分け、茎の部分は硬い皮をむき、薄くスライスする。
3.鍋に1と2と水を入れて火にかけ、火が通ったらコンソメの素を加え、塩こしょうで味を調える。お好みでベーコンやソーセージ、キャベツや大根、仕上げにトマトなどを加えても美味。


堀基子さん

文・写真 堀 基子
ほり・もとこ/野菜ソムリエ。沖縄野菜プロジェクト協同組合理事。県産の野菜・果物をはじめ、沖縄食材に関する分野を得意とするコピーライター、フリーライター、フードライター。野菜ソムリエとして、県産農産品のPR企画、食育や健康的な食生活をテーマとする講演なども。一児の母。

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