沖縄の不動産・賃貸・売買ならコノイエ+プラス

お役立ちコラム

目からウロコのうちな〜グリーン -3-

沖縄の土壌と培養土

堆肥を大量に投入したガーデン。八重山ヤシやヘゴ、台湾モクゲンジ、ブッドレア、スファラルシアなど、多彩な植物を植えた(今帰仁村・あいあいファーム・涌川小学校跡地)
堆肥を大量に投入したガーデン。八重山ヤシやヘゴ、台湾モクゲンジ、ブッドレア、スファラルシアなど、多彩な植物を植えた(今帰仁村・あいあいファーム・涌川小学校跡地)

強い粘性 改良で扱いやすく

砂や堆肥混ぜてサラサラに

 沖縄県の土壌は酸性の国頭マージ、島尻マージ、アルカリ性のジャーガルに分けられます。いずれの土壌も水分を含むと粘性が強くなり、耕しにくいのが特徴で、有機物が多いのはジャーガル、島尻、国頭マージの順です。粘性の改良には砂や粒子の小さな石などを混ぜる必要があります。さらに、牛フンや堆肥などを多く入れると粘性もかなり改良され、扱いやすい土壌に変わります。つまり粘性の強いドロドロからサラサラ土壌に変化するのです。
 作付けはうねを高くし、できればマルチングと呼ばれる方法で土の部分を覆い、土壌が柔らかい状態に保つことが望ましいでしょう。これは沖縄であまり普及していませんが、水分、肥料の保持力を高めてくれるのです。敷き草でも構いませんが、できればビニールがお勧めです。

鉢栽培の培養土

 培養土の中でも鉢で栽培する場合には注意が必要になります。鉢栽培とは、植物の根が隔離された栽培法です。大きな鉢でも植物の成長にしたがって必ず根詰まりをおこします。人にたとえると食事制限を行っている状態で、最初は良くても後になって必ず障害が起きてきます。鉢栽培に限らず、常にいい培養土を注ぎ足して根が伸びるスペースを確保しなければなりません。
 さて、培養土の作り方ですが、沖縄は本土と比べ安い培養土と有機素材が売られています。培養土にいろいろな有機物素材を多めに入れ、炭か、モミガラを焼いたクンタンを少量入れます。堆肥は多めに入れても障害はでません。ケイフンを多く使用するのは控えたほうが無難です。なぜならケイフンにはチッソが多く、チッソ過多を起こしやすいから。堆肥は基本的にチッソやリン酸、カリウムが少ない方が良く、肥料は緩やかに効果が現れる緩効性が無難です。


写真をクリックすると拡大することが出来ます。
写真をクリックすると拡大することが出来ます。

沖縄の木はすごい!

 木の根っこが地表に現れている光景は、沖縄では見慣れたものですが本土では見られません=写真上。
 普通、土壌が柔らかいと木の根はまっすぐ下に伸びていきますが、石ころだらけの場合、このように表面に現れていきます。それを「板根」といいますが、普通、板根にならないクワディーサ=写真=もそうなって、ガンガラ地でも力強く生きる木は沖縄の誇りです。散歩する時もこんな植物を観察しながら歩くと楽しいですよ。


写真をクリックすると拡大することが出来ます。
写真をクリックすると拡大することが出来ます。

頂芽優勢の法則活用して

 植物の芽が出る勢いというのは、頂点になるほど強く、下にいくほど弱くなります。頂点に出てくる芽を「頂芽」といいますが、植物は垂直に伸びると1点だけが頂芽になりますが、植物の茎を地面と平行にすることによっていくつもの頂芽が生まれます(図参照)。
 例えば、今も栽培している人が多いゴーヤーは、1メートル程度伸びたころ、茎が地面と平行になるようにネットなどに結びつけます。するとすべての茎が頂芽になり、花がたくさん咲き、そこから実がついて収穫も増えるでしょう。「頂芽優勢の法則」はどの植物にも応用できるので活用してください。上写真のガジュマルもその法則を利用したものです。

執筆・伊波 英雄
いは・ひでお/1951年、宜野湾市生まれ。寄せ植え制作、庭施工などを行う。
「伊波英雄の植物を学ぶ講座」受講者受け付け中。
問い合わせ先「コンテナスタイル オーガスタ」
電話:098・898・0087 メール:yoseue@ezweb.ne.jp
コンテナスタイル オーガスタ 主宰:伊波京子
ブログ:http://kyokoiha.ti-da.net/


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞にて連載<第1434号2013年6月14日に掲載しました>

月別アーカイブ

ライター