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金城真知子の「沖縄で、暮らす・はぐくむ」<3>

「おばあちゃんのニフェーから始まる わが家のお正月」

新年のあいさつが飛び交う1月。
 年越しの12月31日までは、穏やかな陽気だった沖縄でも「正月寒さ(ソーグァチビーサ)」という言葉もあるように、元日・2日と冷え込みました。それでも、4日からは、ポカポカ陽気で22度まで上昇! ほっこりした気分でコラムをつづっています。

さて、新年のコラムは、わが家の「お正月」について・・・

頭にナンジャマースを乗せて厄払いしている
頭にナンジャマースを乗せて厄払いしている/写真

 元日、最初に向かうのは夫の実家。家長である89歳のおばあちゃんが『チータチヌ ニフェー』(新年の初拝み・御願)をしてくれるのです。
 盃(さかずき)を頂き、ナンジャマース(銀の塩)を頭に乗せて厄払い。ハナグミ(お米)で健康を祈願し、最後に肝(チム)と呼ばれるレバーを頂いて心も清らかに! というお正月だけの儀式(男性の場合は、お塩とお米を両肩にのせてくれます)なんです。

 ナンジャマースやハナグミを頭に乗せる間、ウチナーグチで「どこを歩く時も、ヤナムン(悪い物)から守って下さいね~。この頭に、立派な考えが宿りますように~! ずっと健康で、一年どうぞお守りください」というような、おばあちゃん自身の願いも加えながら、ブツブツ呪文のように唱えてくれているので、その思いを聞くのもすごくうれしくなっちゃいます。

 ちなみに、ウチナーンチュの私ですが、実家では、まったくなかったこの風習。きっとそれぞれのお宅で、やり方の違いもあるとは思いますが、おばあちゃんに祈願してもらうと「新しい年が始まったんだな~」と気持ちがスーッとして、背筋がシャンとします。
 その後、みんなでワイワイお正月料理を食べ、お義父さんがうれしそうに年代物のクース(泡盛)を振る舞いながら、みんなでボクシングを観戦したりして、親戚でゆったり過ごすのが元日。

そして、二日目は 父の実家にあいさつに行き、夜は母の実家へ!

親戚で集う/写真
親戚で集う/写真

 特に母方の親族は団結力もあって、お盆やお正月がすごいんです。
 母は6人きょうだいなので、その子どもや孫が集まると、かなりの人数! 県外からも集まって、今年は40人以上の新年会になりました。持ち寄ったそれぞれの得意料理を頂きながら「今日来られなかったイトコも合わせたら50人以上かもね~! 今度ちゃんと数えてみないといけんね~!!」と言っている横では、ちびっこたちが元気に駆け回って「あい~!新年早々、ケガしたら大変よ~」とママたちも追いかけっこ。床の間に、仏間に、リビングに、台所・・・とにかく、家中がにぎやかです。

 結びのあいさつで、長男オジサンは、
「毎年、こんなに集まってくれて、本当にうれしいです。
うちの親戚は、嫁さんも婿も、み~んな上等! 本当にいい人が来てくれて、どんどん繁盛して、とっても最高です!! いつもおいしいごちそうもありがとう。今年もみんなでいい年にしましょうね~」と、いつもより目尻を下げながら、うれしそうに話してくれました。そして、お嫁さんである長男おばちゃんに、「本当に、ありがとう」と深々と頭を下げていたんです。

「長男嫁は大変・・・!?」

 他府県に比べても、きょうだいが多い沖縄。
 お迎えする側のお宅は、集まる人が多いほど、何日も前から、準備にお掃除に本当に大変だと思います。心からありがたいと感謝していて、気持ちよく「集まる場」を提供して下さるからこそ、たくさんの「笑顔」が集まって、親族の絆が深まるんだな~って感じています。一年のスタートにみんなで元気な姿を確認し合い、近況もたわいもない事も報告し合える・・・本当に貴重な時間です。

 ちなみに、私の夫は長男で、家系図からひも解くと10代目なんだそうです。そう! コラムを書いている私自身「長男家の長男の嫁」で、本当はお迎えする立場なのですが、お義母さんの「今は、私が出来るから大丈夫よ~! 子どもたちもまだ小さいんだし、お正月くらい、ゆっくり遊んであげなさい」の優しい言葉に、まだ甘えちゃっています。

 ご先祖さまからの風習を大切に受け継ぎながら、大きな気持ちで、笑顔いっぱいに迎えてくれる、沖縄のお母さんたちの優しさ。
 愛情たっぷりの「正月クワッチー」を頬張るたび、これから近い将来「新年は、まーちーの家で集まるのが毎年楽しみさ~」って言ってもらえるような、そんな大きな心でお迎えできる女性になりたいと、心から思っているのです。
(今度、お義母さんに「イナムドゥチ」教えてもらわなきゃな~^^)


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この記事のライター

金城 真知子

フリーパーソナリティー

金城 真知子

1979年、南城市佐敷出身。
琉球大学法文学部を卒業後、RBCiラジオ、FM沖縄を中心にラジオパーソナリティーを務めるほか、ウエディングの司会も手掛ける。FM沖縄の番組「ちゅら玉・浪漫紀行」では、ライター兼ナレーターを担当。沖縄の黄金言葉(格言)や自然、習慣などを題材に800本以上のショートストーリーを作成した。印象評論家・重太みゆき氏の下で学び、2014年から認定トレーナーとして「M.snowⓇスマイルトレーニング」を毎月開催。2児の母。
 
ウェディング司会者:金城真知子 HP
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沖縄で、笑顔の種まき・ブログ
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