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専門家に聞く 大雨時の対応 <Let’s防災★防犯>

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専門家に聞く 大雨時の対応

雨量見て、早めの避難を

 ここ数年、全国各地で甚大な被害を出している大雨。沖縄気象台天気相談所の上江洌司所長によると、県内でも同様の雨による災害の起こる可能性は少なくないという。早期避難するためにポイントとなる雨量や大雨に遭遇した時の対応、日ごろからの備えなどを沖縄気象台などに聞いた。

●雨の強さと降り方(沖縄気象台提供)  ※注意報、警報発表になる雨量は、発表される市町村によって異なることがあります
●雨の強さと降り方(沖縄気象台提供)
 ※注意報、警報発表になる雨量は、発表される市町村によって異なることがあります
●雨の降り方の一例  雨が畳2枚分の面積に降った場合のおおよその見当
●雨の降り方の一例
 雨が畳2枚分の面積に降った場合のおおよその見当

猛烈な雨は要注意

 大雨に遭遇した時、1時間あたりの雨量をつかむことが早期避難へつながるポイントだ。気象庁がまとめた「雨の強さと降り方」(右表)よると、どしゃ降りの雨量は1時間に20~30ミリほど。60ミリ以上になると大雨警報が発表され、重大な被害も予想される。
 上江洌所長は「非常に激しい雨が局地的に降ったり、何時間も同じ場所に降り続けると地盤がゆるみ土砂災害が起こる恐れがある。また河川の氾濫や道路冠水があると住宅の浸水も起こる」と述べた。
 避難に関しても「住宅の浸水や道路冠水が起きてから大雨の中を移動するのは非常に危ない。避難が必要なら早めに対応したい。特に水が膝上まであったら自分で避難することは難しくなる」と注意を促す。
 避難場所に関しても、県内では本州に比べ、大きな河川が無いので大規模な浸水は考えにくい。避難が遅れた場合、無理して遠くの避難所に向うより、近隣で安全が確保される場所や屋内でも2階以上の高さがある、安全な場所へ避難するのもひとつ。「近場で高い場所に待機するほうが安全な場合も考えられる」という。
 住宅の浸水が予想される場合には電化製品や畳などは事前に高い場所に上げること。沖縄電力広報室の徳嶺一史さんは「浸水の際や避難する時には電気のブレーカーを必ず切るように。感電や漏電すると火災などにつながる恐れがある」と加えた。

避難ルートを確認

 日ごろからできる雨対策のひとつは市町村などが発行している防災マップなどを手がかりに、住宅の周りに河川や土砂災害の危険が無いかの確認や避難場所までのルートの把握をしておくこと。「安全に通れるルートを確認しておくことが避難の際には重要」と上江洌所長は強調する。また以前ダンボールが排水溝をふさぎ、那覇市内で冠水が起きたことから、側溝や排水溝はこまめに清掃して流れるようにしておくことが大切とも。
 雨の情報は前もってテレビ、ラジオ、インターネットなどから予報が得られるので早めの対応が肝心だ。県内でも台風や秋雨前線など、しばらく雨の季節は続く。大雨に対しても正しい知識と慎重な行動をとることを身につけたい。


<道を避難する時は>

 万が一、冠水した道路を歩いて避難しなければいけない場合に注意したい点を那覇市消防本部警防課に聞いた。

大雨により冠水した道路(2010年11月南城市・写真は読者提供)
大雨により冠水した道路(2010年11月南城市・写真は読者提供)

■荷物は背負い、両手はふさがない。
■服装は水を通しやすい素材の長袖、長ズボンを着用すること。
■靴は運動靴などひもつきで歩きやすいものがベター。強く縛り、脱げないようにして履く。
 ※はだしやサンダルでは足元が不安定な上、ケガをすることがあるので絶対に避けるように。また「水を通さない素材の衣服は水が入ると身動きが取れなくなる。レインコートやゴム長靴も危険」という。
■移動の際は、長い棒で必ず足元を確認しながら進むこと。
 ※足元の水はにごり視界も悪い。転ぶ危険のある段差等の障害物もある。また側溝があったり、排水溝やマンホールなどフタが外れていることもあるので、棒などで行く先を確認しながら注意して歩くことを気をつけよう。冠水した


取材・編集/相馬直子
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「第1398号2012年9月28日紙面から再掲載」

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