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普天間イオリの「オキナワ女子LIFE」<5>

お気に入りの「庭」探して

 このところ、母がガーデニングにハマっているようだ。
 わが家の庭には木や花があふれ、どこかから拾ってきたような板切れでできた小屋まである。
 凝り性の母は、一度熱中し始めると飽きるまでとことん追求する。

 気付けば玄関にもプランターが進出してきて、そのうち映画「ジュマンジ」のように家中が草で埋め尽くされそうだ・・・・・・。
 しかし、超現実主義者でリラクセーションや花言葉といったロマンあるワードに反応の薄いわたしには、庭の草木を見てもどこがどう変わったのか分からず、コメントのしようがない。花をめでるよりもプロ野球ニュースでも眺めているほうがよっぽど楽しいのだが、一生懸命庭を飾りたてても褒められないということが、母としては大いに不満らしい。
 自宅の前を歩く人が庭を見て、足を止めてくれるとうれしいようだ。そんな日の夕食にはいつもより気合が入るから、こちらとしてもうれしい。

最近、そんな母を連れてきれいな庭のあるカフェを回っている。

北中城村:クルミ舎(クルミしゃ)
クルミ舎

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 北中城村にことしオープンしたばかりのクルミ舎は、おとぎ話に出てきそうなかわいらしい庭。スパイスの効いたカレーと自家製スイーツがおいしい。

garden kuu cafe
南城市:garden kuu cafe(ガーデンクーカフェ)

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 南城市の丘の上にあるお店。植物園のような緑に囲まれた階段を上っていくと、爽やかな青い屋根とドアが迎えてくれる。看板メニューは有機野菜を使ったピザ。

Roguii
沖縄市:Roguii(ロギ)

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 カフェ好きならだれもが知っている、といっても言い過ぎでないような有名店。庭から見える海の景色と心地よい風に癒やされる。天然酵母と国産小麦で作るパンが絶品。


 不思議なのは、店ごとに異なる表情の庭たちを母と一緒になって眺めているうちに、わたしまで植物の名前を覚えるようになってきたことだ。
 考えてみれば、母にしたって学生時代からスポーツばかりやってきて、草木に関心などなかったような人だ。
 それが年を重ねてきてこうまでガーデニングに熱中できるのだから、好みや興味はどんな方向に傾いたってちっともおかしくない。
 ただ、なぜガーデニングを始めたのかという疑問はこれまでぶつけたことがなかったので、昼食をとりながら聞いてみた。

「あんたがいつまでも家にいるからさ」

 ・・・・・・なるほど、三十を過ぎて実家に住みつき、一向に嫁に行かない娘を追い出そうということか。
 わたしがすこしずつ緑に興味を持ってきたことで、母の作戦は失敗したようだ。
 そういえば、少し前にはどこかからセキセイインコをもらってきていたっけ。
 幼稚園のころ、学校で飼育されていた七面鳥に追いかけられた恐怖体験からずっと鳥が苦手だったわたしは、なかば本気で実家を出ることを検討した。しかし、毎日鳴き声を聞いているうちに少しずつ慣れていき、餌を与えることができるまでに鳥恐怖症を克服したのである。
 人間は慣れるものだし、彼氏なしで5年近く生活してきているわたしにとっては、結婚のほうが鳥よりよほど怖い。
 母の重圧から逃れるためにも、これからはもっと積極的に庭の出来を褒めることにしよう。

 ちなみに、そのセキセイインコはどうなったかというと、わたしより先に家を飛び出ていってしまった・・・・・・。

 嫌いだったはずだけれど、逃げていった後はなんだか寂しい。
 人の心とは不思議だと、空っぽの鳥小屋を眺めながらしみじみ思った。


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この記事のライター

普天間 イオリ

ライター/コラムニスト

普天間 イオリ

中城村出身。東京でファッション誌などの制作に関わり、沖縄へ戻ってからも新聞、雑誌、ウェブなど様々な媒体で記事やコラムを執筆。OTV「ウィン♪ウィン♪」はじめテレビ、ラジオ、雑誌などに多くのレギュラーを抱える他、沖縄唯一のボーイズアイドルグループ「KRAZY BOYZ」のプロデュースも手がける。
http://duffo.ti-da.net/

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