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玄関は社会との扉【住育アドバイザー・宇津﨑友見の住育deハッピーライフ】

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子どもの「ただいま」の表情を、出迎えながら確認できる玄関が理想
子どもの「ただいま」の表情を、出迎えながら確認できる玄関が理想

「玄関は社会との扉」

執筆者/宇津﨑友見

 「家族が仲良く楽しく暮らす」という観点から家を考える「住育」の視点では、玄関空間も重要視しています。なぜなら、玄関は子どもや家族の外での出来事を、おおよそ読み取ることができる場だからです。
 そういうとエッ? なぜ? とたいてい驚かれますが、玄関のドアは家の内と外をつなぐ境界線。帰宅した家族と顔を合わせ、「ただいま」「おかえり」とあいさつするとても大切な場所です。その玄関での家族の表情が、その日の外での出来事を知るポイントなのです。

 特に子どもは正直ですから、帰宅直後の玄関での表情に「誰かとケンカしたかな?」「楽しんできたな」「あれ? 何か違う」と小さな変化が現れます。私の息子はやんちゃでしたから、帰宅時の表情で「学校の先生から電話がかかってくるな」などと予測ができ、私自身の心の準備ができたものです(笑)。
 よく玄関から直接、子ども部屋に行ける造りの家を見かけますが、それでは子どもがいつ帰宅したか分かりません。何より、子どもが部屋にランドセルを置きに行った後だと、もう表情を読み取ることができなくなります。子どもなりに親に心配をさせないように、怒られないようにと表情や精神状態を整えてしまうからです。面白いですね。これは子どもに限らず大人も同じです。
 ですから住まいでは、玄関からそれぞれの部屋に行くまでに、家族と顔を合わせる工夫が大切です。例えば子ども部屋は、できればリビングを通って入る動線が理想です。子ども部屋が2階にある場合は、階段をキッチンやリビングから見える位置に設けます。それが無理なら、ドアガラスを透明にしたり、壁に開口部を開けることでも、顔を合わせる工夫ができます。

 賃貸で家の造りが変えられない方なら、家族が帰ってきたらすぐ分かるようにドアチャイムなど付けるのも良いかもしれませんね。子育て期は特に、子どもの「ただいま」の顔を見て、「おかえり」と応えてあげる間取りを大切にしてほしいと思います。

住育アドバイザー・宇津﨑友見さん
宇津﨑友見(うつざき・ともみ)
(株)ミセスリビング代表取締役社長。建築士、住育アドバイザー。母、妹と全国各地で住育セミナーなども開く


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