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お役立ちコラム

お米マイスターのウチナーゴハン -1-

お米マイスターのウチナーゴハン

見直そう ごはんのチカラ

ようこそお米ワールドへ♪

 近年見直されてきている日本人の主食、「ごはん」。そのごはんを通し、ウチゴハンをよりおいしく楽しくする方法を、五ツ星お米マイスターで、「一日一膳は米を食べなきゃ気がすまない!」という生粋の米好き、渡久地奈々子さんに今月から紹介してもらいます。
炊きたてごはんとゆし豆腐
 最高の食事を思い浮かべてください」と言われたら、どんな様子が出てきますか? 有名シェフのディナー? クルーズ船?豪華で華やかな光景? 私が思い描いたのは、「炊きたてのごはんとゆし豆腐のみそ汁を、皆で楽しく食べている場面…(笑)」
 初めまして。あくまで普通にこだわり続けるお米マイスターとして、働くお母さんとして、お米の「へぇー」をつづっていきたいと思います。

お米イラスト

きっかけは米屋さん

 おいしいごはん、食べていますか?《素晴らしくおいしいと感じるごはんを食べたことのある人は、幸せだと思います。「ごはんって、こんなにおいしんだ!」と見直す気持ちになったなら、その時のその味、それがごはん本来の味なんです。ごはんの材料は、米と水だけ。研いで浸水して、炊飯器のスイッチを入れるだけで出来上がり。いたってシンプル。どこにも料理の「腕」を発揮する余地などなさそうなのに、長く記憶に残る「おいしいごはん」とそうでもない「普通のごはん」の差が生まれる。不思議だけど理由があるんです》
以上は、私が尊敬する米屋「スズノブ」さんの言葉で、「米・ごはん」を知りたいと思ったきっかけでもあります。
米やごはんについての情報は、驚くほどたくさんあります。そこで感じるのは、的確な情報やほしい情報だけにフォーカスすることは、なかなか難しいということ。
日本人のDNAに刻み込まれた、主食して欠かせない「米、ごはん」について。長年米屋で働いてきた経験をもとにお話させてくださいね。

お米イラスト

わが家の朝の定番

 わが家では、5~6年ほど前までは、朝ごはんにパンも取り入れていました。それが今では「ごはんじゃないと怒られる」という状況です。活動量の増えてきた子供たちが「おかーさん。パンのとき、給食までもたん」とのこと。ごはんの日を増やしてみると、本当に違うのです。
 朝にごはんが良い理由は、いくつかあります。まず、脳のエネルギー源となるのはブトウ糖。炭水化物を取ると、消化されてブドウ糖になります。その炭水化物の中でも、ごはんは消化吸収が穏やかで、腹持ちが良いことが分かっています。
 次に、噛(か)むということ。ごはんをしっかり噛むことで、脳の血流が増え、脳細胞に栄養が行き渡り、思考力や集中力が増します。
 以前、子どもが「○○さー、また3時間目くらいから気分が悪いってなってたー」。カゼをひいているのかねー、と聞くと、「朝ごはん作ってもらえないって言ってたから、先生が黒砂糖を準備してるよ」とのこと…。 忙しい、食欲が無い、すごくよく分かりますが、ちょっとした工夫で家族が笑顔でいられるなら、ステキだと思いませんか? 炊き方、選び方、産地や品種、栽培方法での違い、それを理解しながら口にするごはんは、ひと味変わってくることでしょう。
 本当においしいごはんは、おかずも要りません。それを知りたいアナタ、ようこそお米ワールドへ♪

月イチおにぎり

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今月は「あんだんすー(油みそ)」
 ここでは、月変わりに、おススメおにぎりを紹介します。初回は私の一番好きなおにぎり「あんだんすー(油みそ)」。三枚肉やゴマを入れたりと、地域や家庭でオリジナリティーがあります。ウチでは、手ごろなツナでよく代用しています。

☆おにぎりの歴史☆
 当たり前のように食べているおにぎり。その歴史は弥生時代にさかのぼります。弥生時代のものと考えられる「おにぎりの化石」が石川県で発見され、紫式部の「源氏物語」では「屯食」の名で宴の時に、はたまた戦国時代には兵士などのための「兵糧食」として、江戸時代には、今と同じく弁当や旅のお供に食べられていたようです。


ウチナー米事情

10年かけて本土並みに
 具志川食糧の新垣寿に、米屋から見た沖縄の米の歴史を聞きました。
 大きな節目は、1972年の「本土復帰」。アメリカ統治下時代にはカリフォルニアローズという外国米が流通していましたが、復帰に伴って政府米へ変化しました。価格差もかなりのもので、突然本土並みにするわけにもいかず、なんと! 毎年200円ずつの値上げで10年かけての調整をしていました。この価格改定が毎年9月1日行われたため、うちの米屋でも、8月は家族総出でフル回転しなければ間に合わない忙しさだったそうです。しかし、その時期は暑さで虫に悩まされ、品質もよくなかったと振り返る方も多いようです。その後、1977年に自主流通米制度が導入され、初めてこしひかりやササニシキという銘柄米に出会ったそうです。「そのときのおいしさは…」という言葉に、気持ちが引き締まりました。そこからは「でいご米・水晶米・ゆがふ米・パールライス」の4種が県内の市場を占めました。

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渡久地奈々子(とぐち・ななこ)
 うるま市出身。沖縄で初めて、五ツ星お米マイスターの資格を取得。麦飯石の水に勤めながら、一般向け、飲食店向けのお米講座を開催する。詳細はブログをチェック。http://komenana.ti-da.net/


毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ「第1217号 2010年10月14日に掲載しました」

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