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沖縄の建築家が考える住まい・デザインの発想【デザインのもと<1>】

構造で確立した安全な空間

建築構造って何?

 みなさんは「構造」という言葉を耳にしたことありませんか?「構造改革」「産業構造」「物質の構造」とさまざまな場面で使われています。いわゆる「仕組み」のことです。建物にも構造という言葉があり、建物のデザインと構造は密接な関係があります。

重力とは?

地球上のすべての物体は、重力の影響を受けています。ニュートンのりんごの話で有名な「万有引力の法則」です。

「すべての物体は、お互いに引き合っている」

空に向かってボールを投げると地面に落ちてきます。これは一見、落ちてきているようですが、厳密には引き合っているのです。地球の力が圧倒的に大きいので、落ちているように見えるのです。

建物における構造とは?

人は雨をしのぐために屋根を作ります。そして風や敵、環境から身を守るために壁も作ります。

ところが、その屋根を作るには、何らかの物体を自分の頭より高い位置に設置しなければなりません。そこで、別の物体で支えることで落ちない工夫をします。その支える物体が、柱や壁です。

ほかにも、台風や地震に対して屋根や壁などが倒れないことも大切です。このように物体が「落ちてこない」「倒れない」仕組みを建築の世界では構造と呼びます。

構造計算とは?

それでは、屋根や壁などが「落ちない」「倒れない」、だから「安全」ということは、どのように判断するのでしょうか? 古い時代には、経験やカンに頼って「これだったら大丈夫だろう」という中で、壁や屋根の素材・形・大きさを決めていたと思われます。

ところが、今では多くの人々が集い一つの場所で活動するようになると、それなりの大きさの屋根や壁が必要になりました。さらに今は、重力に反して空に向かって建物を造る時代。カンに頼るわけにはいきません。そこで登場するのが技術です。

現代では、先輩方の研究の積み重ねにより、大きな屋根や高い建物でも「落ちてこない」「倒れない」ことを数値計算できるようになりました。この技術を「構造解析」、「構造計算」と呼びます。建物は、計算によって裏付けされた構造に支えられ建っているのです。

執筆/末松信吾(sngDesign/建築家)

執筆/末松信吾(sngDesign/建築家)
すえまつ・しんご/一級建築士。東京で構造家の今川憲英氏、池田昌弘氏のもとで修行した後、県内建築士事務所を経て、2001年、エス・エヌ・ジーデザイン設立

▼HP
sngDesign(エス・エヌ・ジーデザイン)
http://sng-design.com/

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<10>強さと経済性とデザイン
<9>使い方で変わる木材の強さ
<8>基礎を知る<後編>
<7>基礎を知る<前編>
<6>疑問を解決してみる
<5>素材の特徴生かす
<4>形に秘められた能力
<3>骨格を美しく
<2>構造とデザインの関係
<1>構造って何?


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「第1528号2015年4月17日紙面から再掲載」

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