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流通の活性化で3社連携(中古もイイね)

中古もイイね −9−

安心円滑な売買の枠 作る

流通の活性化で3社連携

 建築の設計・施工、診断調査、不動産の企業が連携し、質の高い中古住宅を流通させる動きが始まった。(株)佐平建設(佐平八十男社長)など3社による「沖縄特化型既存住宅流通活性化プロジェクト」だ。住宅診断の無料実施や、消費者や宅建業者向けのセミナーを開く。関係者は「安心かつスムーズな売買の仕組みをつくりたい」と意気込む。

消費者・業者にセミナーも

 同プロジェクトは、建築設計・施工、不動産の(株)佐平建設と(株)クロトン(下地鉄郎社長)、建物診断・調査のアーキテクトラボ・ハローム(新里尚次郎代表)の3社が連携。消費者や宅建業者に向けた取り組みを展開する。本年度、県の「中小企業課題解決プロジェクト推進事業」に採択された。
 消費者、宅建業者両方に向けた活動は二つ。一つ目は、住宅診断の無料実施。躯体や建物内部の状態を確認する診断を無料で行い、安心できる売買の手段としてとらえてもらうのが狙い。
 二つ目は、中古住宅の購入に伴うさまざまな手続きを3社で対応すること。具体的には、住宅診断(有料)のほか、「フラット35の適合証明書」や「耐震基準適合証明書」の発行、リフォームの見積もりや設計施工、既存住宅瑕疵担保責任保険の受け付けなどを手掛ける。
 消費者向けは、「中古住宅の買い方セミナー」も開く。建物の種類や構造、躯体の状態など購入前に最低限確認したい項目をまとめたシート「おうちクリニック 住宅カルテ」(県宅建業協会推奨)の活用法を教える。住宅ローン控除や瑕疵担保責任保険なども解説。住宅診断の体験会、リフォームした物件の見学会も開く予定だ。
 一方、宅建業者には、建築の基礎知識などを学ぶスキルアップセミナーを開く。住宅診断の知識が習得できる「既存住宅アドバイザー」資格の講習会を県内で開き、100人の有資格者を誕生させたい考え。
 活性化プロジェクト代表の柿本洋さん(佐平建設取締役常務)は「まずは、住宅診断を消費者や宅建業者に広める。それをきっかけに、安心かつスムーズに売買できる仕組みをつくりたい」と意気込んだ。


<プロジェクトの主な取り組み>

消費者・宅建業者両方

住宅診断の無料実施
 買いたい物件がある買主、家を売る予定がある売主向けが対象。目視による躯体や塗装の劣化、雨漏りの有無などを確認する。住宅診断を普及させるのが狙い。

売買の関連業務への3社対応
 フラット35の融資に必要な「適合証明書」や、築25年以上の鉄筋コンクリート造住宅で住宅ローン控除を受けるのに必要な「耐震基準適合証明書」の発行、既存住宅瑕疵担保責任保険の受け付け、リフォームの見積もり、設計施工などに3社が対応する。

消費者向け

「物件の買い方セミナー」の開催
 購入前に最低限チェックしたい項目をまとめたシート「住宅カルテ」を使う。物件の下見での活用法をレクチャーする。

宅建業者向け

「スキルアップセミナー」の開催
 「住宅カルテ」と連動した、事業者マニュアルを活用してレクチャー。物件の下見の際に求められる建築の基礎知識にも触れる。

「既存住宅アドバイザー講習会」の実施
 住宅診断に必要な知識が得られ、他社との差別化につながる。年2回の開催で100人の有資格者輩出を目指す。


売買物件を使って行った住宅診断の体験会の模様=2015年3月29日、宜野湾市内
売買物件を使って行った住宅診断の体験会の模様=2015年3月29日、宜野湾市内

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取材・編集:我那覇宗貴
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「第1540号2015年7月10日紙面から再掲載」

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