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お役立ちコラム

本村ひろみの「おきなわ 暮らし散歩」<12>

本村ひろみさんのコラム

『音楽と風景』

1981年3月。
高校3年に進級する春休み。私は初めての海外旅行を経験した。
ワシントン州シアトルにあるネイサン・ヘイルハイスクールへの交換留学。
17才の女の子のスーツケースには夢と希望しか入っていない。
伯母がプレゼントしてくれた発売されたばかりのウォークマンと、当時マイブームだったオリジナルカセットテープが入ったリュックを肩から下げて、アメリカの地に降り立った。
記憶の中のシアトルは、冷たい雨と灰色の空。森と湖と港のある街。
迎えてくれたのは北欧スウェーデン出身の明るい家族だった。
シアトルのランドマーク“スペース・ニードル”の建築設計に携わったホームステイ先のお父さんは、私が片時も離さないウォークマンにとても興味を持っていた。
そんなある日、お父さんが「ウォークマンを貸してほしい」とお願いをしてきた。カセットに入っているのは日本のミュージシャンの曲だよ、と説明をして小さなポータブルオーディオを手渡した。
 いつもより長い時間の散歩から戻った彼は「ファンタスティック!」と言いながらウォークマンを握りしめ、笑顔で「また散歩の時にはコレを貸してほしい」と興奮していた。
あの日から私は、この小さな機械を「ファンタスティック・マシン」と友人に紹介しては音楽を聞かせた。

本村ひろみさんのコラム
iphone片手に散歩

あれから35年。
今でもiphone片手に私の街歩きは音楽と一緒だ。
流れる音楽で街の風景が変わる。
風景に懐かしさが交差して思わず立ち止まる。
耳の奥の記憶のライブラリーにはきっと「音楽と風景」というコーナーがあるに違いない。

空を見上げるハロー

10月
私の「音楽と風景」の棚には大好きな曲がいっぱいだ。
カーペンターズやサイモン&ガーファンクル。
クラシックのチェロやギター曲もこの季節の音楽だ。
でもとっておきはユーミンのアルバム「14番目の月」。
アルバムのすべての曲がこの月のためにある。

鞄の中には、レイ・ブラッドベリーの『十月はたそがれの国』

今日は首里へ出かけよう。
レイ・ブラッドベリーの『十月はたそがれの国』をかばんに入れて
「♪グレイの影と私だけの10月」と口ずさみながら。


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この記事のライター

本村 ひろみ

フリーパーソナリティー

本村 ひろみ

那覇市出身。清泉女子大学卒業。
ラジオやテレビのレポーターを経て、ラジオのパーソナリティ、式典や披露宴、イベントなどの司会として活躍中。現在、ラジオ沖縄「GO! GO! ダウンタウン国際通り発」「プラチナ世代の活き方革命」でパーソナリティーを務める。沖縄県立芸術大学大学の修士課程を修了。英国サリー芸術大学に留学し、ファッション・デザイン課マスターコースで学んだ経験を生かし、デザインやイベントのプロデュースにも携わる。
http://cats007.ti-da.net/

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