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東南植物楽園のガイドマスターが沖縄の花木を巡る【沖縄の花木めぐり<1>】

沖縄の花木めぐり
ハイビスカス

「色、咲き方など千品種超え」

 沖縄県は他に類をみないほど多種多様な植物が多く、知れば知るほど面白さや豊かさに触れられる。本連載では、東南植物楽園でガイドマスターをしている飯村俊宏さんが沖縄の花木を巡る旅をガイドする。初回は、沖縄を代表する「ハイビスカス」。

写真はオールドタイプのハイビスカス。施設内にある水上楽園、植物園では、さまざまなタイプのハイビスカスを見ることができる。=沖縄市、東南植物楽園内
写真はオールドタイプのハイビスカス。施設内にある水上楽園、植物園では、さまざまなタイプのハイビスカスを見ることができる。=沖縄市、東南植物楽園内

 沖縄県では1年中、さまざまなハイビスカスの開花が楽しめます。ハイビスカスは今帰仁村や沖縄市、嘉手納町、中城町、南城市、与那原町、南大東村と多くの市町村の花に指定されていますが、実は原産地は沖縄ではなく、かなり昔に中国から導入されたようです。
 台風が多い沖縄では、台風後に多くの植物が塩害などのダメージを受けますが、その中で比較的、回復が早いのがハイビスカスです。実はハイビスカスは塩害に強く、年間を通してきれいな花を楽しめることもあって、さまざまな地域へ広まったのです。

多品種でもタイプは3つ

 ハイビスカスと言えば、花の色や咲き方(一重咲き、八重咲き)、葉っぱの形など非常に多くの品種があることをご存知ですか。一説によると、登録されているだけで1,200種、未登録を加えると2千種類あるいは1万種類という説もあり、正確な数を把握するのは難しいようです。
 それほどまで多くの種類があるハイビスカスですが、タイプ分けすると実は3タイプしかありません。アカバナーと呼ばれる花が小ぶりな「オールドタイプ」、ハワイの原種との掛け合わせで大輪の花になる「ハワイアンタイプ(ハワイタイプ)」、チョウチンバナと呼ばれるぶら下がって咲く「コーラルタイプ」です。
 まずは自分の好きなタイプから品種をチェックしてみるのもいいのでは? いろんなハイビスカスへの興味が膨らむと思います。

暑過ぎるのは実は苦手

 夏の花というイメージが強いハイビスカスですが、実は暑過ぎるのが苦手です。ハイビスカスが好きな気温は10~30度。沖縄は夏でも33度を超えることがほとんどありません。でもよく見てください、暑さが続くと花数が減ってくると思います。
 私は神奈川県の横須賀出身ですが、沖縄に移住する前、横須賀でアカバナーを7年間栽培していました。横須賀の夏は毎日36~38度になるため、育てている間、夏にハイビスカスが咲いたことは1度もありませんでした。
 そういう地域ではハイビスカスが開花するのは9月下旬~10月。ハイビスカスは寒さにも意外と強い植物なのです。環境にならしてあげると、雪が積もっても枯れなくなりますよ。 
 ところで、みなさんはハイビスカスの種を見たことがありますか? ハイビスカスは盛んに品種改良された結果、種が出来にくくなっているようです。私が働く施設でも5百株以上のうち、種が出来るのはたったの3株。一説によると、ハイビスカスの雄しべと雌しべの位置関係が種を出来にくくしているとも言われます。
 開花したばかりの雄しべをとって、雌しべにしっかり花粉を付けると種が出来ることがあります。100%ではないですが、興味のある方はチャレンジしてみてください。

彩りイロイロ、年間通して楽しめる

アカバナー
アカバナー
コーラルタイプ
コーラルタイプ
コーラルタイプ
コーラルタイプ
イエロー系
イエロー系
八重咲き
八重咲き
ピンク系
ピンク系
イエロー系
イエロー系
ホワイト系
ホワイト系
ハワイアンタイプ
ハワイアンタイプ

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東南植物楽園のガイドマスター:飯村俊宏氏
東南植物楽園のガイドマスター:飯村俊宏氏

▼執筆
 飯村俊宏(東南植物楽園ガイドマスター)

▼東南植物楽園HP
 http://www.southeast-botanical.jp/


<沖縄の花木めぐり>
沖縄タイムスの副読紙/毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「第1527号2015年4月10日紙面から再掲載」

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