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色でつくる優しい空間【すっきり!インテリア⑧】

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色でつくる優しい空間

 色の作用を心身のケアに生かそうと、高齢者施設や医療施設で色彩計画を取り入れるケースが増えている。今回は高齢者向け住宅の色彩計画を例に優しい空間づくりを紹介。インテリアコーディネーターの前森章子さんは「高齢者が長く過ごす空間は、色を効果的に取り入れ、安らぎと心身の元気を促す工夫を」と話す。

<ステップ1>ライトグリーン&ピンク
親しみやすさと安らぎ演出

 八重瀬町にあるサービス付き高齢者向け住宅「花庭」は、親しみやすさと安らぎをテーマに、インテリアカラーが工夫がされている。「ベースカラーに柔らかな木のぬくもりを感じさせるライトブラウン、コンセプトカラーにはパウダーピンクやパステルグリーンなどを用いました」という。
 各個室は、カーテンに気持ちを和ませる草木色のようなパステルグリーンや、心身を活性化させるライトイエローを使って、安心感や爽やかさを演出<写真1>。
 各フロアごとに色のテーマを持たせ、食堂をはじめ廊下の柱や床の一部には、表情を柔らかく見せるピンクやグリーンで穏やかに変化をつけ、陽だまりのような雰囲気に彩った<写真2>。
 さらに食堂のイスには、背もたれの一部にライトグリーンやサーモンピンクがあしらわれたものを選ぶことで、明るく元気になるアクセントに。
 「利用者が自宅で過ごすように家庭的な雰囲気であること、また、空間認識がしやすいよう配色の工夫で安全性に配慮しました」と前森さん。

<写真1>居室。床は木肌色、カーテンはパステルグリーンやライトイエローで爽やかなイメージにまとめた=八重瀬町、「花庭」
<写真1>居室。床は木肌色、カーテンはパステルグリーンやライトイエローで爽やかなイメージにまとめた=八重瀬町、「花庭」
<写真2>食堂。柱にピンク、床の一部には木肌色でアクセントを付け調和の取れた雰囲気に
<写真2>食堂。柱にピンク、床の一部には木肌色でアクセントを付け調和の取れた雰囲気に

<ステップ2>光の反射にも注意
目になじむ色みやトーン使い

 「高齢者向けの住宅を考える場合、色みはもちろん、色の明度、照明の明るさにも配慮することが大切」。真っ白は光の反射を高めるため、大面積で使うのは避け、できるだけオフホワイトやオーク系で目に自然になじむ色使いが良いそうだ。
 訪問者が最初に目にする受付は施設の顔であることから、上階のライトブラウン色よりトーンを下げウォールナット色で落ち着きのあるもてなしの雰囲気に。緊張感を和らげつつ、各フロアへ連続性を持たせる効果も得た。「色のトーンを変えることで、さり気なく注意を促したり、素材の質感を際立たせることができます」。例えば階段の踏み板の角だけ色のトーンを下げると段差が見分けやすくなる。
 高齢者に優しい色彩を参考に、家族みんなに優しい空間づくりに役立てよう!


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<8>色でつくる優しい空間
<7>手仕事のぬくもり 空間に
<6>くつろぎ眠り誘う寝室に
<5>色の効果を取り入れる
<4>窓回りから涼しく
<3>衣類の置き場所見直そう
<2>カウンター使いで整う
<1>モノを調和させ心地よく

インテリアコーディネーターの前森章子さん

インテリアコーディネーター
前森章子さん(まえもり・しょうこ)


取材・編集:岸本貴子
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「第1557号2015年11月6日紙面から再掲載」

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