沖縄の不動産・賃貸・売買ならコノイエ+プラス

お役立ちコラム

本村ひろみの「おきなわ 暮らし散歩」<13>

motomura20151106h

『街』

間口がそんなに広くない昔ながらの履物屋。
その店頭のワゴンに何げなく置かれていたフリーペーパー。
「どうぞお持ち下さい」と
手書きの張り紙をみて、一冊手に取った。
めくってみると銀座のマップにエッセー。俳句に対談。
おもわず近くの喫茶店に入って読みふけった『銀座百点』
1955年(昭和30年)創刊。発行部数11万部の小冊子。
これまでに寄稿した作家は時代のきらぼしの方々だ。
三島由紀夫、白洲正子、司馬遼太郎、松本清張、池波正太郎、吉行淳之介、山口瞳、大江健三郎、瀬戸内晴美、色川武大、嵐山光三郎、松本幸四郎、立川談志、児玉清、イッセー緒形、いとうせいこう、川本三郎、阿久悠、村松友視、和田誠、そして村上春樹。
向田邦子の『父の詫(わ)び状』は1976年(昭和51年)から『銀座百点』で連載が始まったという。
この小冊子を手に画廊や老舗の和菓子屋、珈琲(コーヒー)専門店をめぐる楽しみ。
大学生だった私はすっかり銀座という街の文化の薫りに魅了された。

銀座百点(今年からクラフト・エヴィング商會が表紙・アートディレクションを担当)
銀座百点(今年からクラフト・エヴィング商會が表紙・アートディレクションを担当)

ハイカラ。
記憶の中の国際通りはまさにハイカラな街だった。
専門店に老舗。本屋に映画館。
おしゃれに着飾った紳士淑女が闊歩(かっぽ)していた60年代。
パナマ帽を粋にかぶったお父さんや、ネッカチーフを真知子巻きにしたお母さん。
社交ダンスを踊りウイスキーを飲んでいた大人の街。
「喧騒(けんそう)」ではなく「にぎわい」
時代とともに「街」は変化する。
そぞろ歩く人が美しく見える通りはすてきだ。

<写真左>イチョウの通り(東京のイチョウ並木を歩く) <写真右>モミジ柄のガラス窓(昨年の銀座木村屋のショーウィンドウ飾り)
<写真左>イチョウの通り(東京のイチョウ並木を歩く)
<写真右>モミジ柄のガラス窓(昨年の銀座木村屋のショーウィンドウ飾り)

あれから定期購読している『銀座百点』
今月号の対談テーマは「街はだれがつくるのか」
「子どものころ、銀座にお出かけする時は必ず革靴を履かされごちそうが食べられると期待した」と、美術評論家の山田五郎氏は話している。
大人の街は少しばかり敷居が高い方が格好いい。

今年10年を迎えたラジオ番組
「ゴーゴーダウンタウン 国際通り発」(ラジオ沖縄 月曜日〜金曜日 pm6:25〜6:30)
URL:http://pod.rokinawa.co.jp/wp/archives/category/gogo_downtown

変化していく国際通りに地元の人が戻ってくることを願い、通りで店舗を営む若い仲間と一緒にスタートした番組だ。
11月
さまざまなものが混在して「街の洗練」を紡ぎ出す。
そんな国際通りの「今」をラジオから届けています。


本村ひろみさんのコノイエコラム
おきなわ 暮らし散歩 関連記事

本村ひろみの「おきなわ 暮らし散歩」

この記事のライター

本村 ひろみ

フリーパーソナリティー

本村 ひろみ

那覇市出身。清泉女子大学卒業。
ラジオやテレビのレポーターを経て、ラジオのパーソナリティ、式典や披露宴、イベントなどの司会として活躍中。現在、ラジオ沖縄「GO! GO! ダウンタウン国際通り発」「プラチナ世代の活き方革命」でパーソナリティーを務める。沖縄県立芸術大学大学の修士課程を修了。英国サリー芸術大学に留学し、ファッション・デザイン課マスターコースで学んだ経験を生かし、デザインやイベントのプロデュースにも携わる。
http://cats007.ti-da.net/

月別アーカイブ

ライター