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断捨離の意味を考える【いえを楽しむ絵本のトビラ】

いえを楽しむ絵本のトビラ<8>

断捨離の意味を考える

文/仲宗根敦子
(子育て絵本アドバイザー)

 覚悟を決めて3年前に靴を38足捨てた時、不思議な感覚になりました。古くなっても捨てず、あれほど執着していたOL時代の靴のコレクションだったのですが、すごくスッキリしたんです。
 今、断捨離やお片付けがブームになっていますが、なぜ、スッキリすることがいいのでしょうか?断捨離とは、「必要のないものを断ち、捨て、執着する事から離れる」という意味を表します。確かに執着を手放した時、本当はお気に入りの3足だけで十分満たされていることに気が付きました。
 今回のおすすめ絵本は、「おくりものはナンニモナイ」です。主人公のムーチは、大好きな仲良しのアールに何かプレゼントをしたいと思い立ちます。なんでも持っているアールに、何をプレゼントしたらいいか分からない。考えた結果、「ナンニモナイ」をあげることにしました。早速、「ナンニモナイ」を買いに出掛けますが、でも「ナンニモナイ」は売っていませんでした。本当に大切な人だからこそ、ナンニモナイを贈りたかった…。ムーチが考えに考えたナンニモナイ贈り物には、愛が詰まっていました。
 ページの余白を大切に描かれていて、谷川俊太郎さんの選び抜かれた訳が素晴らしく、本当の豊かさとは何かを問いかける絵本です。
 世の中には物があふれています。ファッション雑誌やデパートに並ぶすてきなバックや靴、アクセサリーなどを見ると「いいな~、欲しいな~」「お金があればいくらでも使える!」なんて思ってしまいます…。「欲しい、欲しい」と思えば思うほど、「既にある一番大切なこと」には気付きにくくなるのかもしれませんね。
 断捨離は、執着を捨ててスッキリすること。同時に、目に見えない豊かさにも気付き、感謝できるようになることです。そろそろ年末のお掃除の季節です。「何を残して、何と共に暮らすか?」、豊かさに気付くための断捨離をするのもいいかもしれませんね。

パトリック・マクドネル/作、谷川俊太郎/訳、あすなろ書房、定価1200円+税
パトリック・マクドネル/作、谷川俊太郎/訳、あすなろ書房、定価1200円+税

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子育て絵本アドバイザーの仲宗根敦子

執筆者
仲宗根敦子(なかそね・あつこ)
一般社団法人日本子育て協会子育て絵本アドバイザー®、エンパシーライティング・コーチ

▼BLOG
 http://ameblo.jp/kako3kako3kako3/
▼Facebook
 https://www.facebook.com/atsuko3atsuko3atsuko3


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「第1558号2015年11月13日紙面から再掲載」

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