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お役立ちコラム

人と建築と日常をつなげたワクワクするものづくり【キクミネーション】

ヒト モノ コトつなぐ(2)

キクミネーション

文・写真 岡戸大和

ヒト(人)とモノ(建築)とコト(日常)。少し視点を変えてつなげてみよう。本連載では(株)LAP取締役の岡戸大和さんに、身近なモノ、コトをつなげたワクワクするものづくり、暮らしに身近な空間づくりのアイデアを提案してもらう。

一面に広がるビニールハウスは、フランスのルーブル博物館のよう=糸満市、2015年12月
一面に広がるビニールハウスは、フランスのルーブル博物館のよう=糸満市、2015年12月

 今年も残り約2週間。師走はイベントも多く、体力・気力勝負である。私の場合、朝は現場確認や申請業務に追われ、夜は設計の図面引きと朝から夜まで仕事が続く。でも忙しい中で、ふと身近な場所、何気なく訪れた地域の風景にインスピレーションを受けることがある。最近、最も刺激を受け、可能性を感じたのが「キク畑のイルミネーション」だ。
 先日、現場確認を兼ねて彼女と南部へドライブに出掛けた。そこで見付けたのが、暗闇に浮かぶ電照菊だ。ナイトフライトで、上空からこの光を見たことがあったが、初めて間近に見て息をのんだ。規律正しく並んだ電球の集合は、電気が通る「ジジジ」という音も加わり幻想的だ。インスタレーションにあるアート作品のようでもある。
 アイデアがムクムクと浮かぶ。この光景を観光スポットにして街の活性化につなげられないだろうか。プロジェクト名はずばり、「キクミネーション」。農家の人たちもそう呼んでいるようだ。栽培農家や近隣の地域の方にも協力をいただき、ビニールハウスなどの一部を屋外レストランにして産地の食材を使った料理でおもてなし。もちろん食の彩はキクで。
 電球の光は雰囲気が良いので、演劇や舞台、それこそ夜のアート展も刺激的だ。宿泊施設や夜間観光バスなども準備できれば、観光地としても魅力的な場に。地域との交流も生まれ、街の再発見や新しいまちづくりにつながるのではないだろうか。光と人が集まる交流イベント「キクミネーション」をみんなで立ち上げてみるのも面白そうだ。

アイデアメモ 集い促す活用も!
イラストのように電照菊の畑を活用すると集いの場としても楽しめそうだ

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work in the park 公園を創造的に

 もう一つ、今年最も活用した場所がある。それは公園だ。昼寝所であるとともに、頭を切り替える場所として最適な場所だ。公園にある木陰で風や光を感じながら過ごすと、肩の力が抜けて、大きな視点で考えることができるようになる。
 子どもたちが夢中になる遊具も、触れていると遊び心がくすぐられ考え方が柔軟になる。子どもには、地域にある公園も原風景の一つ。身近に地域とつながれる場所だ。着想の場として、地域で共有できたらすてきだろう。
 身近な場所を少し視点を変えて見直してみよう。「こうして使ったら楽しそう」のアイデアが広がると、ワクワクする場所が増えそうだ。
 さて、最後に私ごとで恐縮ですが、ワクワクする場所がもたらしてくれた幸運を一つ。つい先日、電照菊の前で彼女にプロポーズをしました。彼女は「はい」と二つ返事。来年には「うちなー婿」になります。みなさん、よい年越しを!

暗闇にふんわりと浮かぶマトリックス状の電球。幻想的な雰囲気に、ワクワクしてしまう
暗闇にふんわりと浮かぶマトリックス状の電球。幻想的な雰囲気に、ワクワクしてしまう

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暮らしを楽しくするアイデア「お便り交流」

 身近な建物の活用についての岡戸さんへの質問、地域を生かすアイデアや意見などお寄せください! タイムス住宅新聞社編集部「ヒト モノ コトつなぐ」まで
<メールアドレス> jyuutaku@jpress.co.jp


建築活動家
岡戸大和(おかど・やまと)
 1980年生まれ、神奈川県出身。(株)LAP取締役兼(株)ライト工務店スタッフ、IIDA専門学校非常勤講師。街づくりから設計・施工、大工、教育までマルチな活動を展開。「星屑工務店」やアートスペース「コザクロ」運営

http://lap-okinawa.com/


<ヒト モノ コト つなぐ>
沖縄タイムスの副読紙/毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「第1563号2015年12月18日紙面から再掲載」

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