沖縄の不動産・賃貸・売買ならコノイエ+プラス

お役立ちコラム

2015年おきぎん賃料動向調査① 平均賃料・稼働率「新築・中古ともに上昇」

2015年おきぎん賃料動向調査① 平均賃料・稼働率
「新築・中古ともに上昇」

(株)おきぎん経済研究所は2015年12月、県内賃貸物件の賃料や稼働率などをまとめた「おきぎん賃料動向ネットワーク調査2015」を公表した。今回から3回に分けて紹介する。初回は平均賃料と稼働率。同社の髙良圭研究員は「平均賃料は新築・中古ともに全タイプで上昇傾向が続いている」と話す。

建築費高騰 家賃に影響

 タイプ別の平均賃料=グラフ1=を見ると、ワンルーム~1LDKは新築5万100円、中古4万4200円。2K~2LDKは新築6万5400円、中古5万4800円。3K〜3LDKは新築7万7400円、中古6万7100円。新築・中古ともに全タイプで前年度よりも上昇。3年連続で全タイプが前年度を上回った。
 新築物件について、髙良研究員は「建築費の高騰や、広いリビングがあるLDK物件の人気などから、家賃設定を上げざるを得ない状況だったのではないか」と推察する。そのほか、エアコンやインターネット対応などの設備が標準化しつつあることや、賃料相場の高い市街化開発地区に人気があることなども、賃料の上昇傾向が続く要因に挙げる。
 中古物件についても、顧客のニーズに沿った設備の追加やリノベーションなどで、賃料の維持や上昇につなげるケースも見られたという。
 「東京オリンピック関連の工事などで全国的に資材価格が下がる要因が少なく、今後2~3年は賃料は横ばいか、もう一段階上がる可能性がある」

グラフ1・平均賃料の推移
グラフ1・平均賃料の推移

【AD】沖縄県北谷町で貸アパートをお探しの方はこちらから

中部地域 新築多く稼働率低下

 稼働率=グラフ2=を見てみると、最も高いのは石垣市の99.7%で、前年から続く海上保安庁の配置増員に伴う需要を反映。那覇市(新都心)97.3%は、利便性の高さから幅広い層に人気が集まり、前年同様2番目に高い稼働率となった。
 一方、最も低いのは沖縄市および近隣町村82.4%で、うるま市85.5%がそれに続く。髙良研究員は「中部地域は那覇市内より土地が安く、採算を見込んで賃貸物件を建てる動きがある。その結果、新築が増え、稼働率が低くなった」と見る。
 次回はタイプ別に見る各地域の賃料について。

グラフ2・地域別の稼働率
グラフ2・地域別の稼働率

おきぎん賃料動向ネットワーク調査

 県内各地域の間取り別賃料や稼動状況などについて、県内の不動産会社17社23店舗(管理戸数5万6043戸)に聞き取りし、賃料動向などをとりまとめたもの。1998年から毎年1回発表しており、今回で18回目。聞き取り調査は2015年10月14日~11月17日に実施した。
 間取りは、ワンルーム~1LDK(専有面積約7~11坪)、2K~2LDK(同約12~16坪)、3K~3LDK(同約15~21坪)の3タイプに分類。新築は築1年以内、中古は新築以外の物件を指す。
 賃料には共益費や駐車場代などを含んでいない。

※グラフの出所はいずれも「おきぎん賃料動向ネットワーク調査(2015)」。グラフ2の東南部地域は、糸満市、南風原町、南城市など


<いえの旬ネタ>
取材・編集:出嶋佳祐
沖縄タイムスの副読紙/毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「第1566号2016年1月8日掲載紙面から転載」

月別アーカイブ

ライター