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東南植物楽園のガイドマスターが沖縄の花木を巡る【沖縄の花木めぐり<9>】

沖縄の花木めぐり
グアバ

果実、葉もビタミンCが豊富

 今回の植物は、フルーツの「グアバ(バンシルー)」。東南植物楽園(沖縄市)のガイドマスター、飯村俊宏さんは「グアバはビタミンCが豊富に含まれる。新芽は天ぷらにしてもおいしいですよ」と話している。

グアバ(バンジロウ)。年に2回開花結実する南国を代表するフルーツ。
グアバ(バンジロウ)。年に2回開花結実する南国を代表するフルーツ。

世界中に160種以上

 子どものころからなじみがあるフルーツと言えば「グアバ」を挙げる人も多いはず。グアバはフトモモ科バンジロウ属のフルーツで、原産は熱帯アメリカ。世界中に160種類以上の品種があるとされています。沖縄では、バンシルーと呼ばれるグアバが最も人気があり、次にキミノバンジロウ(イエローストロベリーグアバ)が多く見られます。
 この2種類に比べて数は少ないのですが、テリハバンジロウと呼ばれる果皮、果肉ともに赤くなるストロベリーグアバも見ることができます。最近では園芸品種として種なしグアバも多く出回っており、庭で植栽している方もいると思います。
 みなさん、グアバの果実をそのままおいしく食べているとは思いますが、実はものすごく栄養があることはご存知でしょうか。グアバはビタミンCの含有率が全てのフルーツ中で第2位。グアバ0.2個で1日に必要なビタミンCを補えると言われています。ちなみに1位はアセロラで、3位はレモンとのこと。
 葉にも強い抗酸化作用を持つビタミンCやミネラルのほか、ポリフェノールも多く含まれていてダイエットや糖尿病予防に効果があると言われています。グアバのビタミンCは加熱しても壊れない還元型ビタミンCとのことで、葉をお茶として飲むことは理にかなっているようです。
 意外と知られていないのですが、グアバの新芽を天ぷらにしても葉にとろみが出て、おいしく食べることができます。

果肉には赤と白の2種類

 グアバには果肉が赤いものと白いものがあり、赤い果肉のものは水分が多く柔らかいのでジュースなどに。白い果肉の方は水分が少なく果肉がしっかりとしているので主に生食用に使用されます。このことから沖縄では昔から、果肉の赤いグアバを水バンシルー、果肉の白い方を石バンシルーと呼びます。
 グアバは種が多くあるので、初めて食べる時には違和感がありますが、種の周りの果肉がおいしいので種ごと食べるのが基本的な食べ方だと思います。
 昔から7~8月の旧盆の時期に実を付けることと種が多いことから、子孫繁栄にあやかり仏壇にお供えする果物としても親しまれてきました。完熟したグアバは人間よりも先に昆虫がその味を確かめていることがあるため、スーパー等にはほとんど並ぶことはありません。
 県民には昔から普通に食されているグアバは、県外の人からすると憧れのフルーツだとも言えるでしょう。これだけ流通が進んでいても、県外ではなかなか食べられない貴重なフルーツ。日本の気候区分における南日本気候に属する沖縄の環境が恵んでくれた、ありがたい果物なんですね。

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人気のグアバ以外にキミノバンジロウや種なしも

フトモモ科の花の象徴的なグアバの花/写真左 完熟した実/写真右
フトモモ科の花の象徴的なグアバの花/写真左
完熟した実/写真右

キミノバンジロウは熟すると果実が黄色になる
キミノバンジロウは熟すると果実が黄色になる

グアバはサルスベリのような幹で、庭木としても人気がある
グアバはサルスベリのような幹で、庭木としても人気がある

グアバの葉はお茶だけでなく、天ぷらやごまあえにしてもよい/写真左 種なしグアバは生食よりもお菓子などの調理に向いている/写真右
グアバの葉はお茶だけでなく、天ぷらやごまあえにしてもよい/写真左
種なしグアバは生食よりもお菓子などの調理に向いている/写真右

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東南植物楽園のガイドマスター:飯村俊宏氏
東南植物楽園のガイドマスター:飯村俊宏氏

執筆
飯村俊宏(東南植物楽園ガイドマスター)

東南植物楽園
電話:098-939-2555
http://www.southeast-botanical.jp/


<沖縄の花木めぐり>
沖縄タイムスの副読紙/毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「第1562号2015年12月11日紙面から再掲載」

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