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元気で長く過ごせる秘訣は?【住育アドバイザー・宇津﨑友見の住育deハッピーライフ】

住育アドバイザー・宇津﨑友見の住育deハッピーライフ<10>

自分で入浴、排せつ

執筆者/宇津﨑友見

「父が体調を崩していて、近い将来、介護が必要になるかもしれません。一戸建て住宅で、大きなリフォームなどは難しいかもしれませんが、どんな工夫をすれば介護しやすくて、父も快適に過ごせるでしょうか?」
(沖縄県浦添市・Hさん)

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介護をする方もされる方も、快適に過ごせるようにするには?

とても良い質問ですね。なぜなら、介護をする側の視点だけで住空間を考えてしまうと失敗するケースが多いからです。また、お父さまの状態や、介護にどのくらい費用を掛けられるかで提案も変わってきます。

私の祖母はずっと重度のリウマチを患っていて、一級障害者でした。施設でお風呂に入れていただくこともしばしば。旅行で一緒に温泉に入ったこともありますが、どこよりもわが家である「住育の家」での入浴は格別に良いと、極上の笑顔でうれしそうでした。

何が違うと思われますか? わが家は、「自分でお風呂に入れた、自分でできた」と思える達成感のある造りなのです。まず、手すりにつかまって自分で衣服が脱げます。トイレの横にすぐお風呂場があり、引き戸を開ければひと続きになるので、尿や便をしてもすぐに笑顔で処理することができました(イラスト)

介護のポイントはやはり、排せつや入浴だと思います。そしてテーマは「自立」。ですから手すりはまず、握りやすい素材を選ぶこと。また、取り付け位置も重要です。介護を受ける方の体格や体の状態に合わせ、適切な位置に取り付けなければ、使いづらいだけでなく、逆に邪魔で危ないこともあります。

また、できることなら洗面・トイレ・浴室が行き来しやすく続き、段差がなく、出入り口は引き戸であること。ドアだと取っ手を持つ必要があったり、開ける時に体を移動させる動きが加わって開閉がしづらいのです。そんな小さなことでもストレス度、快適度数は大きく変わります。お父さまが「自分でしている」という意識を持ち続けられる家こそが、元気で長く過ごせる秘訣だと思います。


住育アドバイザー・宇津﨑友見さん

宇津﨑友見(うつざき・ともみ)
(株)ミセスリビング代表取締役社長。建築士、住育アドバイザー。母、妹と全国各地で住育セミナーなども開く

(株)ミセスリビング ホームページ http://mrs-living.co.jp/
一般社団法人 日本住育協会 ホームページ http://jyuiku.net/
ブログ http://www.jyuiku.net/blog/

▼住育アドバイザー・宇津﨑友見の住育deハッピーライフ
<18>可視化し見守りやすく
<17>料理、片付けがしやすいキッチン
<16>キッチンで分かる夫婦の仲良し度
<15>キッチンで分かる夫婦の仲良し度
<14>家族が集う「リビングダイニング」
<13>誰もが使いやすい温かな「玄関」
<12>家族の位に合わせて
<11>したい暮らしが軸
<10>自分で入浴、排せつ
<09>自分で考え、決める
<08>子どもは王様?
<07>死角ゼロは自立に
<06>写真で住育力アップ
<05>リビングに居場所
<04>LDKに見る力関係
<03>玄関は社会との扉
<02>夢マップで視覚化
<01>どう暮らしたい?


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「第1573号2016年2月26日紙面から掲載」

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