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ひと+つなげる=コンセプト【沖縄に住む美容師が考える+Lives】

美容師が考える+Lives【vol.3】
ひと+つなげる=コンセプト
Fzeraf_nagatadaisuke
文・写真/長田大輔
Fzerafオーナー・美容師

沖縄で美容師をしてる僕が、これまでに出会った人々との話を織り交ぜながら日々の暮らしを綴ってみる。


冬の終わりが近づきつつある三月。
Fzerafをオープンして6度目の春を迎える。
出会いと別れが交錯する季節に僕は少しだけ感傷的になる。
1年を振り返り得たもの、失ったものを思い返すけど、前向きな姿勢で生きていかなければならない、と奮い立たせてくれるのも春という季節の特徴なのかもしれない。

なぜFzerafという美容室を立ち上げたのか、という話をしたいと思う。

僕は、人と人との繋がりが人生を豊かにする、それこそが皆が幸せになる唯一の方法だと信じて生きてきた。

その思いを美容室にどういう形で落としこむか。
美容室の本分は、美容技術の提供に他ならない。
情報発信、癒やしの提供、他にも美容室が提供できるものがあるはずだと思っていた。

自分自身の思いを「共有」という言葉に置き換え、Fzerafのコンセプトにした。
「共有」というコンセプトを軸に何をお客様に提供する事ができるのか。
思いついたのが「本」と「珈琲」だ。

僕が福岡から沖縄に戻ってきて美容室で働くようになってすぐに気づいた事がある。
それは沖縄で暮らす人々は、本を読む機会に恵まれていない、という事だった。
車社会の沖縄では通勤時に読書する事も出来ない。
読書する空間も多くない。
図書館を利用する頻度も少なく感じた。

読書が好きな人なら思い当たると思う。

美容室という空間で、読書の機会を与える事ができたらどうだろう?と考え「お客様と本をシェアする」というFzeraf のコンセプトが確立した。

6年目のFzerafの本棚には僕が買い集めた書籍とお客様から寄付された書籍が数多くあります。小説、専門書、エッセイ、ビジネス本、写真集、絵本、ジャンルを問わず何でも。

ご来店されたお客様は気に入った本をその場で読んでもよいし、借りて帰ってもらっても良い。読み終わった本が次の誰かの手に渡る、そしてまた次の人へ。本をきっかけにより深く人々と繋がっていけると信じています。

それからもう一つのキーワード、「珈琲」について。

僕は単純に珈琲が好きだ。
僕の好きな珈琲をお客様と共有できれば嬉しい、という素直な思いで Fzeraf のサービスの一つとして取り入れた。

珈琲は僕とお客様の距離を縮めてくれる魔法のような飲み物だと思っている。
なので、美容技術を磨くのと同じように珈琲の事も真剣に学んでいる。
僕は古いタイプの人間なので、技術は教えられて習得するものではなく、見て盗むものだと教えられた。

だから珈琲屋さんに、カフェに足繁く通う事から始めた。
そうするうちに店主と意気投合し人間同士の繋がりが始まる。

僕が「珈琲」と「本」を通して知り合い繋がった人達を紹介したい思います。
業種は違えどその仕事に対する姿勢や哲学は勉強になります。

tettoh coffee
tettoh coffee

tettoh coffee」の店主である石川さん、奥様とは毎朝珈琲談義を楽しんでいる。
焙煎、抽出へのこだわり、哲学は目を見張るものがある。
淹れてくれる珈琲は一言でいえば「安心する」味だ。
お二人の人の良さがそのまま珈琲の味に乗っかっているんだろう、と思う。
石川さんの珈琲に対する謙虚な姿勢は僕の仕事観に多大な影響を与えてくれる。
焙煎とは職人の仕事であり、その仕事にゴールはない。到達する事はできてもその先にまた道が続いているのだ、と珈琲豆に向きあう石川さんを見て思う。

珈琲豆を焙煎する石川さん
珈琲豆を焙煎する石川さん


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KRAMP COFFEE STORE
KRAMP COFFEE STORE

KRAMP COFFEE STORE」の店主、久高さん、奥様とも親しくなった。
「エアロプレス」という抽出器具を使い珈琲を淹れてくれる珈琲屋さんがある、というFzerafのお客様からの情報を得てすぐさまお店に立ち寄った。
僕はペーパードリップで珈琲を抽出するのにこだわり過ぎていたな、と店主の珈琲に対する思いをうかがい反省した。

いろいろな珈琲があって人それぞれに楽しくおいしく味わえれば良いのだ、と。
美容の仕事においても、お客様に押し付けるようにヘアスタイルを提案する事があったかもしれない。
自分の仕事に対する問題は異業種の仕事を見て発見する事が多い。

「KRAMP COFFEE STORE」はその名の通り珈琲がメインのカフェだ。
珈琲とスウィーツは勿論の事、食事にもこだわり、常に新しいメニューの考案に余念がない勉強家の二人が営んでいる。

最近はめっきり減ったが、昔は個性あふれる店主が営む「喫茶店」がたくさんあった。
「KRAMP COFFEE STORE」の店内は都会的でおしゃれな雰囲気、でも決して気取らない店主という様は、言うなれば現代版「喫茶店」だと思う。
街になくてはならない存在になってほしいと願う。


自家焙煎コ-ヒ-豆ポレポレ
自家焙煎コ-ヒ-豆ポレポレ

豆ポレポレ」の仲村さんにもお世話になっています。
街に自家焙煎珈琲店がオープンしたと喜んだのはもう七年くらい前。
厳選されたスペシャリティコーヒー豆を提供するために現地にまで豆の買い付けに行くのだから、その珈琲への情熱は計り知れない。

いろいろなイベントに出店されたり、ドリップセミナーを開催したりと物凄い勢いで生きている。

店主の生き様が大いに反映された珈琲豆は常時5種類以上店頭に並んでいて、宝石のように輝いて見える。常に新しいものを求め挑戦し続ける店主からは毎回刺激されます。

焙煎された豆の品質を確認する仲村さん
焙煎された豆の品質を確認する仲村さん


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CAFE PIPINEO
CAFE PIPINEO

CAFE PIPINEO」の伊藤夫妻とは本を通して仲良くなり公私ともにお付き合いさせてもらっている。
「ゆっくり短編小説を読み終えるくらいの時間くつろいでいただきたい」というカフェのコンセプトに感動した。
Fzeraf をオープンした当時は今のように気軽に読書ができるカフェが少なかったのでうれしかった。
「お店のコンセプトがしっかりとしたもので、ブレずにやり通せば立地条件なんて関係なくお客さんは来てくれるし通い続けてくれるよ」という励ましの言葉があったから僕は Fzeraf を続けていられると思う。

Fzeraf のスタイルを確立させてくれた言葉だ。

僕はFzerafにご来店されるお客様から多くの事を学ぶ。
同様に珈琲や本を通して知り合えた人達からも。

あらゆる観念、生きた情報、思想、哲学、形作る人達から得られるものをFzerafを媒介し伝えていきたいと思う。


Hair&Make Fzeraf

Hair & Make Fzeraf(フゼラフ)
098-989-6383
沖縄県うるま市前原308-7 1F
Open 10:00〜20:00
close 月曜日・第三日曜日
Facebook:https://www.facebook.com/Hair-Make-Fzeraf-353565901320294/

▼沖縄に住む美容師が考える+Lives
・美容師が考える+Lives(vol.3)ひと+つなげる=コンセプト
・美容師が考える+Lives(vol.2)沖縄の冬
・美容師が考える+Lives(vol.1)沖縄に魅了される理由

<コノイエ+プラス・コラム2016年3月14日公開 全3回>

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