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お役立ちコラム

防災意識の向上や災害時を見据えサポート【那覇市市民防災室】

行政の取り組み 地震、台風から不発弾処理まで
災害時見据えサポート
金城竜人さん[那覇市市民防災室室長]

台風や大雨、地震、津波などの災害に備えた情報提供、支援活動を行う那覇市市民防災室。金城竜人室長は「施設等の整備はもちろん、地域の力、個々の意識の向上が防災のカギ」と話す。

きんじょう・たつと=右写真前列中央 1966年、那覇市生まれ。89年に那覇市消防本部(現、局)に採用、消防士として活動する。2013年、市民防災室室長に就任。■座右の銘は「ケ・セラ・セラ(ウチナーグチでナンクルナイサ)」。任期終了後は、消防の現場に戻る。「培った視点、経験を消防行政に生かしていきたいですね」と金城さん。
きんじょう・たつと=右写真前列中央 1966年、那覇市生まれ。89年に那覇市消防本部(現、局)に採用、消防士として活動する。2013年、市民防災室室長に就任。■座右の銘は「ケ・セラ・セラ(ウチナーグチでナンクルナイサ)」。任期終了後は、消防の現場に戻る。「培った視点、経験を消防行政に生かしていきたいですね」と金城さん。

■わが家で生かす防災の視点
長年、消防業務に携わってきた金城さん。「消防は目の前の命を救うことが最優先。“事前に備える”ことにはあまり意識が向いていなかった」と振り返る。3年前に市民防災室室長に就任して以降、家庭でも備えを意識するように。例えば、高校生と中学生のわが子と、災害時の避難場所や経路などを話し合ったり、ウオーターサーバーやレトルトカレーを普段から使いながら、非常食として備える。「防災は家庭教育の一つ。子どもたちも一緒に意識を高めていきたい」


防災意識の向上目指す

市民防災室の役割は?

台風や大雨、地震、津波などの災害が発生した際の避難情報の提供をはじめ、災害に備えて避難場所や食料などを確保したり、不発弾処理にも関わります。

災害はいつ、何時起こるか分らないからこそ、日ごろからの備えが大切。災害時の一時避難施設や、食料・医薬品・衛生品などを確保するため、市内の企業などとも支援協定を結び、緊急時に備えています。また、ホームページでは、避難場所や支援協定の一覧、避難所までのルートを案内するアプリなど、非常時に役立つツールも提供しているので活用してほしいですね。

備えるといえば、那覇市津波避難ビル(仮称)が建築中ですね。

3月24日に完成予定です。ビルの建設は、東日本大震災を受けて4年前から取り組んできた事業。津波発生時には、約2000人を収容する一時避難所になる一方、平常時は地域の老若男女、さまざまな世代が交流する施設として活用します。

普段から建物に親しむことで、いざというときも避難しやすくなる。災害の初期段階では、自分自身や家族で身を守り、備える「自助」に加え、地域住人が互いに助け合う「共助」が重要な役割を果たします。施設の利用を通して日ごろから交流を深め、地域力が育まれることを期待しています。

今後、力を入れたいことは?

自主防災組織の拡充と住民の防災意識の向上です。那覇市には現在、45の自主防災組織がありますが、全国と比べかなり少ない。自主防災組織の結成は地域の防災意識のバロメーターでもあるので、増やしていきたいですね。

沖縄は地震や津波に対する防災意識が低い。巨大地震の発生率は、実は東京よりも高いと言われています。家庭での取り組みも含めて、防災意識を高めることが、災害への大きな備えになります。


那覇市松山に津波避難ビル

那覇市松山に津波避難ビル
メールで多言語防災情報も発信

那覇市松山、潮渡川沿いに建設中の「那覇市津波避難ビル(仮称)」=写真=は地上4階建て。屋上に備蓄倉庫があり、車イスやベビーカーに対応した避難用スロープも設けられている。

津波発生時には、海抜11m以上にある3、4階が避難所になる。平常時は、2階を子育てや高齢者支援、3階を青少年交流の場として活用する。「地域防災の拠点になれば」と金城さん。

また、那覇市では、大雨や津波などの警報や災害時の防災情報を携帯電話やスマートフォンのメールで配信する「那覇市防災気象メール」も展開。日本語のほか、英語、中国語、韓国語も対応。下記HPから事前の利用登録を。

施設名 那覇市市民防災室
電 話 098-861-1102
H P http://www.city.naha.okinawa.jp/kakuka/bousai

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<防災意識の向上や災害時を見据えサポート>
編集・比嘉千賀子
沖縄タイムスの副読紙/毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「第1575号2016年3月11日紙面から掲載」

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