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お役立ちコラム

人と建築と日常をつなげたワクワクするものづくり【4つの間取り・どれが好み?】

ヒト モノ コトつなぐ(4)

どの間取りが好み?

文・写真 岡戸大和

ヒト(人)とモノ(建築)とコト(日常)。少し視点を変えてつなげてみよう。本連載では(株)LAP取締役の岡戸大和さんに、身近なモノ、コトをつなげたワクワクするものづくり、暮らしに身近な空間づくりのアイデアを提案してもらう。

Aタイプ。水回りの動線をバルコニーへ向けて一直線に通したプランで主婦層に人気。バルコニーで食事をする入居者も
Aタイプ。水回りの動線をバルコニーへ向けて一直線に通したプランで主婦層に人気。バルコニーで食事をする入居者も
Dタイプ。浴室、洗面、洗濯スペースをバルコニー近くに設けた。風呂上りにバルコニーで涼むのが楽しい
Dタイプ。浴室、洗面、洗濯スペースをバルコニー近くに設けた。風呂上りにバルコニーで涼むのが楽しい

設計の仕事の傍ら、専門学校で建築・インテリア学科の非常勤講師をしている。この時期は、卒業した生徒たちの門出にエールを送るとともに、彼らが建築・インテリアの世界に飛び込んでくることを楽しみにしている。

そして、建築現場では春の新生活や次年度のスタートに間に合わせるために、工事のラストスパートまっただ中である。私の会社でもいくつかの現場で竣工・完成間近であるが、同時に1年後の完成に向けて建築設計も進めていて、今月は「間取り決め」が大詰めである。

集合住宅の部屋にも個性を

昨年のプロジェクトではあるが、当社では「DIYAP」という賃貸アパートを発表した。入居者が部屋を自由にカスタマイズできるという新しい住まい方の提案である。

DIY(Do it yourseif)できるというだけでなく、基本の間取りにも思考を凝らした。一つのフロアに四つの部屋があり、各部屋の間取りを変えた。A、B、C、Dの4タイプがある。

通常、集合住宅は現場での作業性を上げるため間取りを一つに決めるが、今回は20を超える案が出て、どうしても一つに決めきれなかったため異なる間取りに挑戦した。現場では部屋ごとに異なる内装を管理するため、通常よりも手間がかかったが、詳細図面を現場内に貼ることや、打ち合わせ回数を増やして共通認識を深めることができ、さまざまな工夫が生まれた。

入居募集前、私はAタイプ。不動産関係者はBタイプ。設計事務所や現場関係者はDタイプの問い合わせが多くなると予想。ところが実際は、Cタイプが人気だった。オープンルームでのアンケートでランキング4位はBタイプだったが、県外から見学に来たデザイナーらには絶賛された。

間取りは異なる部屋だが、共通しているのは風通しや暮らし方の可能性を広げるために間仕切りを最小限にしたことだ。

空港から近い立地であるためか、SOHO(事務所兼住居)としての入居希望者が多かった。SOHOの需要がこれほどまであるとは考えもしなかった。ライフスタイルの変化と間取りの可能性を改めて実感した。

住まいはもっと個性があって良い。その人の暮らしに似合った住まいを提案していきたい。

この後もDIYAPの第2弾が始動する。


自分に合わせ部屋をつくる

昨年発表した「DIYAP(ディー・アイ・ワイ・アパートメント)」の部屋の間取り。A~Dの4タイプを用意。
基本的にはどれも風通しの良さを重視しながら、設備配管の条件からキッチン、浴室などの水回りを集めつつ、さまざまな暮らし方を想定して計画した。

Aタイプ
Aタイプ
Bタイプ
Bタイプ
Cタイプ
Cタイプ
Dタイプ
Dタイプ


▼関連の記事(ヒト モノ コトつなぐ)
・ヒト モノ コトつなぐ[3]気軽に楽しむDIY・建築を身近に
・ヒト モノ コトつなぐ[2]キクミネーション
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暮らしを楽しくするアイデア「お便り交流」

 身近な建物の活用についての岡戸さんへの質問、地域を生かすアイデアや意見などお寄せください! タイムス住宅新聞社編集部「ヒト モノ コトつなぐ」まで
<メールアドレス> jyuutaku@jpress.co.jp


建築活動家
岡戸大和(おかど・やまと)
 1980年生まれ、神奈川県出身。(株)LAP取締役兼(株)ライト工務店スタッフ、IIDA専門学校非常勤講師。街づくりから設計・施工、大工、教育までマルチな活動を展開。「星屑工務店」やアートスペース「コザクロ」運営

http://lap-okinawa.com/


<ヒト モノ コト つなぐ>
沖縄タイムスの副読紙/毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「第1576号2016年3月18日紙面から掲載」

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