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お役立ちコラム

目からウロコのうちな〜グリーン -2-

植え替えの大切さ

常に根が伸びる空間与えて

植え替えの大切さ

見た目ではっきり 育ち具合

パパイアは3月に苗を買い、徐々に鉢を大きくした。左は3回植え替え、右は買ったままの状態/写真1
センニチコウは右がホームセンターで売っていた苗をそのままにしたのと、左は同じポットで2センチ程度、土を入れ20日後/写真2

 皆さんは植え替えが面倒な作業だと思っていませんか? 実は沖縄で今、最も行っていただきたいことが植え替えです。一般的な園芸書では植え替えは「鉢をひと回り大きな器に替える」とあります。しかし、植え替えとは「常に植物に根が伸びる空間を与えること」ですから、鉢は常に同じでもかまいません。盆栽が100年以上同じ器で生きられるのは植え替えのおかげです。1~2年に一度必ず植え替えます。
 これが基本的なことで、草花、パパイア、バナナなどのように生育が早いのは1~2カ月に1度の植え替えが望ましいです。これを怠ると植物に力がなくなり花も咲かなくなってきます。そんな時は肥料を多めにやりますが、必ず2~3センチの土を鉢の底に入れてから肥料を入れてください。
 鉢が土でいっぱいの場合は、鉢から取り出した植物の根を、水の入ったバケツで洗い土を落とす「根洗い」をします。かなり落としても大丈夫ですが、写真4の程度から始めると良いでしょう。

マニュアルから脱却

 植え替えた後、生育が旺盛であればあるほど、かなりしなびてきます。その場合は株全体をビニールで覆い、空中湿度を高めると早く回復します(写真3)。この方法は切り花の水揚げにも応用できます。昼間は透明のビニールにしましょう。また、大きなプランターの場合は側面の2~3カ所を根切りし、新しい土を入れます。
 私は常に、「どうすれば楽に植物を育てることができるか」を追求していますが、植え替えと培養土に手を抜くとうまく育ちません。楽に植物を育てるためには、植え替えと培養土に手間をかけることが大切で、それが植物栽培の楽しさにもつながります。
 プランターでゴーヤーなどを栽培するときも、土をいきなりいっぱいにせず、下の方から3、5、7、9割と土を足していく栽培法をおすすめします。栽培法にはいろいろなやり方があり、私のやり方がベストとはいいませんが、このような方法があると知ることは大変重要です。マニュアルどおり
には育たない植物や地域の特性をわかっていくヒントになるでしょう。


器を目立たせない工夫を

ブラジルヒメヤシとアイビーの寄せ植え。できるだけ器を覆う工夫をして、植物に注目させて

器を目立たせない工夫を

 20年ほど前、千葉大の教授が「日本には白いプランターが多く、パンツが見えているようだ」との表現をされました。本来、器は花をきれいに見せるためのもので器がめだってはいけません。
 ところが、今でも沖縄県内の学校や多くの施設で、たくさんの白いコンテナに赤、黄の花が咲く光景が当たり前だと思っていると、特に感性豊かな子供たちへの影響が心配されます。学校の先生方、プランターや鉢が目立たない花壇作りに取り組んでいただきたいと常々思っています。
 また、沖縄にはたくさんのいい素材があります。プランターでなく露地栽培で根がいくらでも伸びるスペースを作っていただきたい。本土と違う沖縄の植物をたくさん子供たちに見せてください。プランター栽培はかなり手のかかる栽培法です。
 最近の住宅では、敷地のほとんどをコンクリートで固める家が多く、後で鉢を設置しているようですが、本当にもったいない。設計者のみなさんには、住宅の周囲に必ず露地の空間を作っていただきたいです。観光立県を目指す沖縄としては、「住宅はすばらしいが住環境はいまいち」であってほしくないのが、私の切実な思いです。

執筆:伊波英雄

いは・ひでお 1951年、宜野湾市生まれ。沖縄を花と緑の島に変えるため寄せ植え制作、庭施工、アドバイスの仕事を行う。連絡先「コンテナスタイル オーガスタ」電話=098-898-0087
コンテナスタイル オーガスタ主宰伊波京子ブログ kyokoiha.ti-da.net/


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「第1429号 2013年5月10日に掲載しました」

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