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お役立ちコラム

本村ひろみの「おきなわ 暮らし散歩」<18>|コノイエプラス

motomura2016041401

『新しい靴で』

朝はいろんな音が飛び込んでくる。

台所に置いているラジオのスイッチを入れる。
「おはようございまーす」と、勢いよく
言葉が形になってスピーカーから飛び出した。
マンガの吹き出しのような
ゴシック体の力強い声が天気予報を告げている。
フレッシュ。
ウトウト、ぼんやりと少し眠い春の朝には
フレッシュな声が効く。
「1年で一番過ごしやすい季節ですね」
そうそう、同感!
そよそよと湿った風まで陽気な印象。

自然の中のあらゆる濃度が高まって芽吹いている。

motomura2016041402

頂いた新ジャガや新タマネギ、春キャベツを持って
実家に行った時のこと。
水分をたっぷり含んだ春キャベツを
母が力を込めてザクッと切ったら
その切り口が
両手で大きな丸を描いているような“OK”サインに見えた。
あるいは北欧のデザイン。円形に枝を広げた一本の木。
たわいないコトだけど、楽しい想像で食卓はにぎわう。

午前8時。
開けっ放しの窓から
保育園に向かう男の子の歌声が聞こえてくる。
大きな声で一生懸命、きっと覚えたての歌。
手をつないでいるお母さんも調子を合わせて歌っている。
一段ごとにジャンプする音にヒールの高い音が続いて
階段をおりる足音が追いかけっこしている。

さて支度を始めよう。
今日は坂道の多い場所を歩く。
お天気もいいし、ゴム底の新しい靴で出かけよう。
おろしたてのスカートの裾を
ふわりと春風が通り抜けていく先には
新しい物語がもえ立つ。

motomura2016041403

4月
春があちらこちらに顔を出す。
フワフワ舞い飛ぶモンシロチョウ。
公園のシロツメクサ。
電柱にとまっているてんとう虫。
ヤァヤァヤァ。皆さんお久しぶり。
ベタな登場人物ほど
めぐる季節の再会にうれしくなる。

ウールからコットンへの肌触り。
肌に触れる生地が風をふくんで軽くなる。
帽子をかぶって
さぁダウンタウンへ繰り出そう。
58号線沿いのバス停までは
デコボコのアスファルトを下って10分くらい。
小さな声で歌を口ずさみながら。

“暗い気持ちさえ すぐに晴れて
 みんなウキウキ
 Down townへくりだそう
 Down townへくりだそう
 Down townへくりだそう”

motomura2016041404

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この記事のライター

本村 ひろみ

フリーパーソナリティー

本村 ひろみ

那覇市出身。清泉女子大学卒業。
ラジオやテレビのレポーターを経て、ラジオのパーソナリティ、式典や披露宴、イベントなどの司会として活躍中。現在、ラジオ沖縄「GO! GO! ダウンタウン国際通り発」「プラチナ世代の活き方革命」でパーソナリティーを務める。沖縄県立芸術大学大学の修士課程を修了。英国サリー芸術大学に留学し、ファッション・デザイン課マスターコースで学んだ経験を生かし、デザインやイベントのプロデュースにも携わる。
http://cats007.ti-da.net/

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