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心と体癒やし文化も伝承|住育deハッピーライフ

多用途に使えて家族をつなぐ

「住育の家」に学ぶ 和室

マンションなどスペースのない住まいなら、リビングダイニングの一角に3畳ほどの置き式畳を利用する方法もある
マンションなどスペースのない住まいなら、リビングダイニングの一角に3畳ほどの置き式畳を利用する方法もある

心と体癒やし文化も伝承

今回は和室についてお伝えします。近年は、日本人の生活の洋式化が進み、畳の使用も和室も随分減りました。
プランの段階で和室よりも洋室を希望される方は多くなっています。しかし「住育の家」では、和室を設けることをご提案しています。その理由は、①心と体への好作用②多用途に使える③日本の心や文化、先祖を敬う気持ちを伝えるためです。

湿度を調整し快適に

人は、床に近いほどリラックスでき、落ち着きます。
高温多湿という日本の風土の中で、畳は先人の知恵の結集。畳には部屋の湿度を調整する機能があり、夏は暑くなり過ぎず、冬は冷たくなり過ぎず快適な状態を作ることも可能です。空気中の二酸化窒素、ホルムアルデヒドを吸収する働きがあるとも言われ、イグサの香りにはリラクゼーション効果も期待できます。
②では、和室は親族の集まりや突然の来客への対応、寝室などにも重宝します。住育の家では、折り畳み式のちゃぶ台を置き、接客や軽作業、子どもの勉強や遊びの場所にも使っています。畳はクッション性があるので乳幼児やお年寄りが転んでも安心安全です。幼いころ畳の上で寝転がって、風鈴の音を聞きながら昼寝をしたのが最高に気持ち良かったのを覚えています。親子で川の字で寝ていたこともあり、わが家の癒やしのスペースでもありました。いろいろな世代、人が集いやすい空間なので、これからの時代に一番大切なコミュニケーション、コミュニティーづくりにも役立ちます。
そして③、日本の心と文化を伝えるための大切な場所でもあります。畳のヘリや敷居、座布団などを踏まない歩き方や、座り方などは、日ごろ畳に触れていないとなかなか子どもにもしつけができません。
仏壇を置いている住育の家の多くは、和室を仏間にしています。畳の上で正座をしてご先祖さまに手を合わせることで、いつも心が洗われるような気持ちがしています。そうした先祖を敬う心も畳文化とともに伝えたいと思っています。

ご先祖さまを敬う心も育まれる
ご先祖さまを敬う心も育まれる

穏やかで親を敬う子に

畳のある家の子どもは、とっても優しく、落ち着いた子どもが多いように感じています。穏やかで親を尊敬する子どもに育つには、畳のある暮らしが大切な要素だと考えます。マンションなど、スペースの関係でどうしても和室をつくるのが難しい場合は、LDKの空間に畳を3畳置くだけでも十分です(上写真)。もし畳のない家に住んでいるなら、置き式でもいいので取り入れてみてはいかがですか?

執筆者
宇津﨑友見(うつざき・ともみ)
(一社)日本住育協会理事長。建築士、住育アドバイザー。京都を拠点に、母と妹、全国各地にいる住育アドバイザーとともに、家族が仲良く、幸せになれる「住育の家」づくりを展開している。

(株)ミセスリビング ホームページ http://mrs-living.co.jp/
一般社団法人 日本住育協会 ホームページ http://jyuiku.net/
ブログ http://www.jyuiku.net/blog/

▼住育アドバイザー・宇津﨑友見の住育deハッピーライフ
<21>心と体癒やし文化も伝承
<20>眠り妨げないルール決め
<19>見守りできる環境づくり
<18>可視化し見守りやすく
<17>料理、片付けがしやすいキッチン
<16>キッチンで分かる夫婦の仲良し度
<15>キッチンで分かる夫婦の仲良し度
<14>家族が集う「リビングダイニング」
<13>誰もが使いやすい温かな「玄関」
<12>家族の位に合わせて
<11>したい暮らしが軸
<10>自分で入浴、排せつ
<09>自分で考え、決める
<08>子どもは王様?
<07>死角ゼロは自立に
<06>写真で住育力アップ
<05>リビングに居場所
<04>LDKに見る力関係
<03>玄関は社会との扉
<02>夢マップで視覚化
<01>どう暮らしたい?


住育アドバイザー・宇津﨑友見の住育deハッピーライフ<21>
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「第1621号2017年1月27日紙面から掲載」

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